この欠勤の年次有給休暇への事後振り替えについては法律上の規定がありません。よってこれを認めていくかどうかは会社の判断に任されていると言えます。 実際に多くの会社でこの振り替えを受け入れる取り扱いが行われていますが、就業規則には規定せず個々のケース毎に対応するやり方が多く見られます。
きちんとした取り決めなしに場当たり的な対応をしていると、従業員から後から後から要求が出てきて苦慮することになります。また、一人に一度認めてしまえば他の従業員も当然のように同様の取り扱いを求めてくるでしょう。例えば、遅刻時間を積算しての有給休暇処理であったり、無断欠勤の年次有給休暇への振り替え要求だったり、もう切りがなくなります。
そもそもこんな労務管理をしていては職場全体の業務遂行に関する士気が緩んでくるでしょう。これを避けるためにも 就業規則にこの辺りの取り扱いを細かく謳い込んで制度化 し、全社員に対し一律的な運用を行うべきでしょう。
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